2022/05/01 22:27

su-re.coのご紹介



su-re.co( Sustainability & Resilience) は、気候変動によって従来の農業を続けることが難しくなったインドネシア・バリ島の農家を支援するためのプロフェッショナル集団です。 科学と創造を相乗させることによって、地域社会を支援しながら、持続可能で環境に優しい付加価値のあるサイクルを生み出しています。 具体的には、su-re.coはインドネシア農家からコーヒー豆をはじめとした農作物を適正な価格で買い取り、収益の一部を生産者の支援事業に充てる取組みを行っています。


インドネシア農家が抱える課題

課題①気候変動 地球温暖化による異常気象や海面上昇の影響によって、海岸浸食・高潮・高波・異常潮位などの沿岸災害の激化、沿岸湿地喪失などによる生態系への被害が発生しています。インドネシアでは近年異常豪雨が増え、河川の氾濫発生回数が増えています。また年間6ミリの海面上昇、年間20センチの地盤沈下を繰り返しており、満潮時には室内のベッドやテーブルが水没する地域も発生しています。2050年にはインドネシアの首都ジャカルタは完全に水没するとも推測され、世界一早く水没する都市と言われています。

課題②農家の貧困 インドネシアの人口2.55億人のうち、約30%が農業に従事しています。従来ポピュラーであった稲作よりも、コーヒー豆やカカオ豆は気候変動により強い農作物と言われています。しかしコーヒー豆を栽培するにあたり、雨量・日当たり・気温・土壌の4つの条件が全て揃わないと難しいとされ、近年加速的に進んでいる異常気象によって、農家はコーヒー豆の生産量の低下や品質の低下などの問題に直面しています。そのため従来のような収益につながらず、貧困に悩む農家が数多く存在しているのが現状です。さらに、そのような厳しい環境の中で栽培された貴重なコーヒー豆が、コーヒー市場価格の変動や買いたたきにあい適正な価格で取引されない場合、農家の収入に影響を及ぼします。

課題③農家の健康被害 十分な電気が通っていない地域のため、インドネシアの農家では、バイオマス燃料の薪を燃やすことで生活の熱源を確保する習慣があります。しかし、薪は煤などの有害汚染物質を含んでおり、心臓や喘息の発作、脳卒中など、人体に様々な深刻な健康被害を及ぼします。



su-re.co設立と目的

それらの課題を目の当たりにしたドクターの高間剛(たかま たけし)は、自身が携わってきた気候変動問題の科学的研究に基づいた実践的な事業を実現すべく、2015年にsu-re.coを立ち上げました。su-re.coは、気候変動の適応と緩和を専門とする"Think-Do-Be Tank"として活動しています。”Think-Do-Be Tank”とは、「気候変動問題のThink-Tankとして研究を行うのみでなく、研究結果をもとにDo-Tankとして課題解決のために実際にビジネスを行い、さらに、これらの活動で得た知見を共有し、気候変動問題の解決や持続可能な社会の実現に取り組むコミュニティの創造、すなわちBe-tankとしての活動へ繋げていること」を意味します。 su-re.co ■ミッション:su-re.coは地球のギフトメーカーになることを目指します ■ビジョン:科学的に証明された持続可能で耐久性のあるソリューションをもとに、丹念に考案された結果を提供します ■バリュー:私たちは一緒に考え、行動し、活動することに取り組みます su-re.coは、適切な農法で栽培されたコーヒー豆やカカオ豆を適切な価格で購入することによって現地農家の収入の安定・向上を図り、また得られた収益の一部を科学的に裏付けられた活動や政策に還元しています。 ドクター高間は、オックスフォード大学で環境地理学の博士号取得後、気候変動・環境専門家として活動しています。これまでADB(アジア開発銀行)、IRENA(国際再生可能エネルギー機関)、JICA(国際協力機構)、GIZ(ドイツ国際協力公社)および複数の国連機関を担当し、現在はsu-re.coのCEO、SEI(ストックホルム環境研究所)のアソシエイト、ウダヤナ大学客員教授を兼務しています。


su-re.coの主な活動

su-re.coは、上記の課題に対して、インドネシア農家からコーヒー豆をはじめとした農作物を適正な価格で買い取り、適正な価格で日本で販売することによって、農家の生活を支援しています。
また販売によって得られた収益の一部を、インドネシア農家の支援事業に充てる取組みを行っています。
具体的には、煙が発生せず健康被害の少ないバイオガスキットの寄付や、温室効果ガス削減・農法教育などを行っています。